会長就任挨拶 新役員のご紹介

公益社団法人 兵庫県シルバー人材センター協会  会長 中嶋千萬城

 

 6月15日の定時総会及び理事会におきまして、会長に選任されましたので、ご挨拶を申し上げます。

 会長としては、前期(平成27年・28年)に引き続き2期目(平成29年・30年)となりますが、気持ちを新たにいたしまして、当協会及び県下34のシルバー人材センターの発展のために頑張ってまいる所存でございますので、引き続きご指導・ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。

 さて、平成28年度の県下34センターの事業実績では、会員数は若干減少したものの、受注件数、契約金額、就業延人員等において前年度を上回りました。これも、各センターの不断のご努力と関係各位のご協力・ご支援の賜物と、心から敬意と感謝を表する次第です。

 わが国の平成27年10月1日現在の人口推計では、団塊の世代がすべて65歳以上となり、総人口に占める65歳以上人口の比率(高齢化率)が26.7%に達しておりますが、高齢者の中には、まだまだ元気で活躍を希望される方が多数おられることもご承知のとおりです。

 また、「ニッポン一億総活躍プラン」においても、生涯現役社会を実現するためには、働きたいと願う高齢者の希望を叶えるための就職支援を充実する必要があること、シルバー人材センターを通じた高齢人材を活用することが掲げられておりますように、シルバー人材センター事業の重要性とシルバー人材センターに向けられた地域社会の期待は、ますます大きなものになっています。

 兵庫県シルバー人材センター協会としましても、このような動きに十分留意しつつ、各シルバー人材センターと連携し、高齢者の就業ニーズの変化や多様化に、的確に対応していくことが求められています。

 シルバー人材センターを取り巻く環境の変化は非常に目まぐるしく、課題も山積しておりますが、新役員一同、力を合わせて協会の運営と事業の推進に取り組んで参りますので、皆様方には、一層のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

平成29年~30年度 兵庫県シルバー人材センター協会新役員のご紹介

 平成29年6月15日(木)、兵庫県民会館11階パルテホールにおいて、平成29年度定時総会が開催され、平成29年~30年度の役員が決定しました。

左より順に

専務理事 田中 千雄  (公社)兵庫県シルバー人材センター協会

理事   久保田 文彦 (公社)養父市シルバー人材センター

理事   藤嶋 康則  (公社)高砂市シルバー人材センター

理事   名和 康正  (公社)西宮市シルバー人材センター

副会長  吉備 德治  (公社)赤穂市シルバー人材センター

会長   中嶋 千萬城 (公社)尼崎市シルバー人材センター

理事   河井 正和  (公財)神戸いきいき勤労財団 神戸市シルバー人材センター

理事   片岡 徹   (公社)西脇・多可シルバー人材センター

理事   長谷川 雄三 (公社)姫路市シルバー人材センター

理事   藤本 幹雄  (公社)丹波市シルバー人材センター

監事   星子 克己  (公社)加古郡広域シルバー人材センター

(当日欠席理事・監事)

副会長  井上 規代子 (公社)加古川市シルバー人材センター

監事   古村 宏太郎 (公社)宝塚市シルバー人材センター

平成29年度兵庫県シルバー人材センター定時総会の開催

 平成29年6月15日(木)13時から兵庫県民会館11階パルテホールにおいて、定時総会が開催され、次の通り、5件の報告と15件の決議が行われました。

  報告事項 第1号報告  平成28年度事業報告

       第2号報告  平成28年度補正予算

       第3号報告  平成29年度事業計画

       第4号報告  平成29年度収支予算

       第5号報告  資金調達及び設備投資の見込みについて

  決議事項 第1号議案  平成28年度計算書類及び財産目録

       第2号議案~第14号議案

            公益社団法人兵庫県シルバー人材センター協会 平成29~30年度役員の選任

      第15号議案 会長に対する権限委任


平成29年度の兵庫県シルバー人材センター協会の事業計画の概要

1 重点的な取組み事項
  ① 中長期計画の着実な推進
  ② 安全・適正就業の推進
  ③ 事務の集中化

2 具体的な事業内容
  ① 中長期計画の着実な推進
      中長期計画を着実に推進するため、「中長期計画推進委員会」において、実施状況を点検、

      評価し、計画について必要な取組みの検討を行い、新たに委員会を設置のうえ、

      後期5か年計画を策定します。

  ② 安全・適正就業の推進
      安全の確保、重篤事故撲滅に取組みます。また、適正就業ガイドラインを周知・徹底します。

  ③ 指導相談事業
      各センターが公益法人として相応しい事業運営を実施するために、効率的な組織運営、

      健全な経理体制、適正な事業活動などの助言・指導を行います。

  ④ 就業開拓事業 
    就業機会の拡大と会員数の確保・拡大を図るため、就業先の開拓に取り組みます。

  ⑤ 職業紹介事業
     有料職業紹介事業制度を活用して、臨時的かつ短期的なもの又はその他の軽易な業務に係る

     就業を希望する高齢者に職業を紹介し、高齢者の雇用機会の拡大を図るため、

     各実施事務所(センター)に対する助言・指導、研修等を行います。

  ⑥ 労働者派遣事業
     平成27年9月月改正の派遣法に基づく教育訓練等を各実施事務所と連携しながら実施します。

  ⑦ 高齢者活用・現役世代雇用サポート事業
     高齢者活躍人材育成事業での連携、シルバー派遣事業の拡大と充実に対する協力を行います。

  ⑧ 研修事業
     シルバー事業の健全な発展を図るため、各シルバー人材センターの役職員を対象に研修を実施します。

  ⑨ 普及啓発事業
    ア 事業推進大会の開催
      開催日時 平成29年10月19日(木) 13時~16時
      開催場所 神戸新聞松方ホール
    イ ふれあいの祭典への参加
      開催日時 平成29年10月28日(土)、29日(日)10時~16時
      開催場所 西播磨(播磨科学公園都市)
    ウ 各種広報、啓発資料の作成
      兵シ協だよりの発行(ホームページでも公開)    
  ⑩ 調査研究事業
    「データで見る兵庫県のシルバーパワー」(平成28年度実績)を取りまとめます。

  ⑪ 高齢者スキルアップ・就職促進事業
  ⑫ 高齢者活躍人材育成事業

安全・適正就業への取組み

兵庫県における安全就業対策への取り組みについて

 兵庫県では、「安全はすべてに優先する」という意識のもと、平成21年度より各センターとともに「事故ゼロ運動」を実施し、安全に対する意識の向上と事故防止に努めてまいりました。

 しかしながら、平成28年度の県下での事故件数(入院10日以上の事故)は、43件となり、大幅に増加する結果となってしまいました。また、重篤事故も2件発生しており、誠に痛ましい限りです。   

 当協会では、この状況を非常事態と捉え、安全・適正就業推進委員会を中心に、「平成29年度 安全・適正就業事業計画」を策定し、各センターの安全対策についての意識を更に高めるような取り組みについて、以下のとおり徹底して進めております。

平成29年度の県下での事故発生状況(6月末現在)

年度 就業中 就業途上 事故総数
件数 うち重篤 件数 うち重篤 件数 うち重篤

平成25年度

28 1 6 0 34 1

平成26年度

19 0 10 1 29 1

平成27年度

13 3 4 0 17 3

平成28年度

30 2 13 0 43 2

平成29年度

3   1   4 0
注1)事故件数については、10日以上の入院及び死亡について集計しています。
注2)重篤事故とは6カ月以上の入院または死亡の場合をいいます。

平成29年 兵シ協 安全就業スローガンが決定しました

 シルバー人材センター事業の維持発展を目的とし、会員の健康と安全確保を最重要課題と位置付け、会員自らの安全意識の醸成を高める趣旨で安全就業を推進するため、安全就業スローガンを募集しました。 兵庫県内の24センターにおいて、応募総数811点の中から69点の推薦をいただきました。これらの作品について、兵シ協安全・適正就業推進委員会における厳正な審査の結果、安全就業スローガンを下記のとおり決定いたしました。なお、全シ協「シルバー人材センター安全就業スローガン」に推薦し、佳作に選定されました。

 

  兵シ協 安全就業スローガン

  最優秀賞 「危ないぞ 言える勇気と 聞く心」

  宝塚市シルバー人材センター   髙地 花子 (こうち はなこ) 様

 

各センターにおかれましては、本スローガンをご活用いただき、より一層の安全就業の推進にご尽力いただきますようお願い申し上げます。 最優秀作品は、平成29年度から平成31年度の3年間、兵庫県の統一安全就業スローガンとして使用します。

無事故メッセージリレー 県内センターを安全のバトンでつなぐ

 

宝塚市シルバー人材センター安全就業の取り組み     常務理事兼事務局長 木本 𠀋志

 

 宝塚市では、すでに超高齢社会に達しており、WHO(世界保健機構)の提唱するエイジフレンドリーシティ(高齢者にやさしい都市)のプロジェクトの推進が図られています。このプロジェクトでは、医療、福祉分野のみならず、あらゆる社会インフラを見直し、高齢者が安全・安心に暮らせるように変革して行く事が求められています。 私自身も、当プロジェクトに一委員として参画していますが、市内の高齢者が住み慣れた地域で、できるだけ自立し、健康で生きいきと尊厳を持って生きられる、そのような社会環境の実現が急務であると感じており、その一翼を当センターが担っていると、自負しています。 そのため、当センターでは、「安全はすべてに優先する」を合言葉に、安全委員会を核に、組織を挙げて事故の抑止と安全意識の高揚を図っています。

<平成29年度の取り組み>

〇安全就業強化月間(7月)事業等、安全意識の高揚 

 ・安全委員会による事故分析、防止策の徹底、安全就業対策の総点検

 ・ヒヤリ、ハット体験事例、安全標語の募集

 ・全国統一スローガンの掲示と啓発

 ・安全啓発資料の全会員配布

〇安全講習会の充実と安全研修

 ・職群班別安全講習会(植木剪定班、公園管理班)の開催

 ・歩行者、自転車等交通安全講習会の開催

 ・自動車安全運転講習会又は刈払機安全衛生教育の開催

〇安全就業基準の遵守等、安全巡回指導の強化

 ・安全対策員による自主安全点検の実施

 ・安全委員及び事務局による安全巡回指導 年4回実施

〇法令順守等、適正な就業形態の自主点検と是正

 ・「適正な受託と就業のための自主点検表」を用いた契約時点検の実施

 

 上記の他に、所轄警察署が主催する無事故無違反運動チャレンジ100にも、積極的に参加し、昨年度は目標無事故日数を達成し、表彰を受ける事が出来ました。また、本年度の交通安全高齢者自転車競技大会においては、市内大会で優勝したため、今秋開催される県大会への出場が決まっています。これらの実績により、今年度の交通安全兵庫県民大会において、交通安全功労者として知事表彰の推薦を受ける事となりました。

 更に、今年の全シ協安全標語の募集においても、当センター会員の作品が佳作に選ばれました。これらの結果は、会員への安全意識の浸透が、十分に広がっている事の表れとして、とても嬉しく感じています。しかし、安全就業の取り組みにゴールはありませんので、これに慢心する事無く、地道な普及啓発活動に継続して取り組み、無事故日数の延伸を目指しています。

「シルバー人材センター適正就業ガイドライン」の周知について

 昨年9月に厚生労働省及び全国シルバー人材センター事業協会より、シルバー人材センターの適正就業を確保するため、センターの職員、センターで働く高齢者、センターを活用する企業等が留意すべき事項等についてガイドラインとして示されました。

 今後、センターはこのガイドラインに沿って、適正な事業運営を実施していく必要があります。

 また、現在、会員の方々や地域の発注者の皆様に対して、このガイドラインの周知活動を行っております。シルバー人材センター事業の適正な実施にご理解・ご協力いただきますようお願いいたします。

 ここでは、ガイドラインの中でも特にご理解いただく必要のある項目についてご説明します。

〇シルバー人材センターの仕組み

シルバー人材センターは、企業、家庭、官公庁などから業務を受注し、それらを、請負、委任、派遣、職業紹介の形態により、臨時的かつ短期的または軽易な就業を希望する高齢者(会員)に、働く場として提供します。

〇臨時的かつ短期的または軽易な業務(日数、時間の上限)

臨時的・短期的な業務

おおむね月10日程度以内

軽易な業務

おおむね週20時間を超えないことを目安

〇就業形態別の主な相違点

  (1)請負 (2)委任 (3)派遣 (4)職業紹介
目的 会員が業務を完成させること 会員が業務を実施すること(業務の完成は目的でない) 会員が発注者の指揮命令に従い労働すること 会員などが発注者の指揮命令に従い、労働すること
会員の雇用 会員は雇用されない 会員は雇用されない シルバー人材センターが会員を雇用する 発注者が会員などを雇用する
指揮命令 会員は請負った業務を自らの裁量で完成させるため、発注者は会員に指揮命令できない 会員は委任された業務を自らの裁量で処理するため、発注者は会員に指揮命令できない 発注者は会員に指揮命令できる 発注者は会員などに指揮命令できる

(1)請負

(2)委任

(3)派遣

(4)職業紹介

高齢者スキルアップ・就職促進事業/高齢者活躍人材育成事業

高齢者スキルアップ・就職促進事業

55歳以上の方々を対象にした再就職を支援する事業です!

マンション管理員養成
マンション管理員業務を基礎から学び、またトラブル解決法、紛争事例と対処方法も学び、講習中に、専門研修センターで実習も行う講習

 

清掃スタッフ

汚れの落とし方だけでなく、汚れの分析、道具、洗剤の選び方・使い方を学び、またマナーについても学ぶ講習

 

店舗スタッフ
スーパーやホームセンターでの仕事に就くため、クレームや電話の応対を含めた接客マナーや、品出し・陳列作業等の業務を学ぶ講習

 

調理スタッフ
高齢者の雇用先として多数ある調理場関係の仕事に就くため、衛生管理、食に関する知識、食事作りの基本等を学ぶ講習

 

クリーンスタッフ養成
ビル等の建築物清掃の基本作業、窓ガラスの洗浄、カーペットのシミ取り、防虫、真空掃除機等の清掃機器の扱い方を学ぶ講習

 

警備スタッフ
警備業務に必要な関係法令、緊急時の措置、施設警備・交通誘導警備等に係る警備の現場研修、市民救命士講習等の実践的な講習

 

介護職スキルアップ
認知症高齢者の対応方法、利用者の心身の状況に応じた介護技術・観察のポイントなど、介護におけるコミュニケーション技術を学ぶ講習

 

ホテルスタッフ
ホテル業務の全体像を理解し、客室清掃、ベッドメイキング等の仕方を学ぶだけでなく、マナーについても学ぶ講習

高齢者活躍人材育成事業

高齢者(60歳以上)がシルバー人材センターで就業することを支援する事業です!

送迎(福祉)ドライバー

介護者業務の基礎知識や車いす等の装具の操作方法、また、移動・乗降介助の方法等を学び、福祉有償運転者の資格が取得出来る講習

 

店舗スタッフ

スーパーやホームセンターでの就業を目的として、クレーム対応や電話の応対の仕方を含めた接客マナーや品出し・陳列作業等の業務を学ぶ講習

 

生活支援(介護・清掃・調理)

介護者業務の基礎知識や高齢者とのコミュニケーション(傾聴)、室内清掃の知識と技術、また、高齢者向きの介護食等の調理方法も学ぶ講習

 

工場・倉庫内軽作業

安全衛生や、工場・倉庫の業務知識を学び、職場でのコミュニケーションもカリキュラムに盛込まれた講習

 

事務補助

パソコンを使った事務業務の基本と応用を学び、合わせて接遇マナー、職場でのコミュニケーション方法等も学び、派遣先での業務に対応できる内容とした講習

 

子育て支援

安全で、子供の発達と健康も意識した遊び方を含めた子育て支援を学ぶ講習

 

ハウスクリーニング

汚れの分析から、道具、洗剤の選び方・使い方を講義+実習で学び、合わせてマナーについても学ぶ講習

 

調理補助

高齢者の雇用先として多数ある調理場関係で就業する事を目的とし、衛生管理、食に関する知識、食事作りの基本等を学ぶための講習

 

剪定・除草スタッフ

公園等の除草・草刈り、また個人宅での庭木等の剪定作業に対応できるよう、刈払い機や剪定鋏み等の取扱を学び、刈払機取扱安全衛生教育の資格が取得できる講習

平成29年度、兵庫県内で31回、60歳以上の高年齢者の就業を目的とした技能講習を企画。

6月13日~22日(6日間)に、三田市で「生活支援(介護・清掃・調理)講習」を開催し、家事援助に関わる講習を実施。

傾聴実習
傾聴実習
介護実習
介護実習

7月4日~12日(5日間)に、神戸市で「ハウスクリーニング講習」を開催し、汚れの落とし方や衣服の簡単なたたみ方等の講習を実施。

窓クリーン実習
窓クリーン実習
調理室クリーン実習
調理室クリーン実習

受講生募集!

高齢者活躍人材育成事業 8月以降の講習予定

講習
番号
講習名 開催地 講習期間 講習
日数
受講
定員数
開始日 修了日
28130 工場倉庫内軽作業 神戸市 8月21日(月) 8月30日(水) 6 15
28127 ハウスクリーニング 姫路市 8月22日(火) 8月29日(火) 5 15
28102 子育て支援 明石市 8月22日(火) 9月6日(水) 7 15
28105 生活支援(介護・清掃・調理) 西脇市 9月4日(月) 9月13日(水) 6 15
28124 調理補助 芦屋市 9月6日(水) 9月15日(金) 7 15
28103 事務補助 神戸市 9月11日(月) 9月21日(木) 7 20
28113 生活支援(介護・清掃・調理) 小野市 9月19日(火) 9月28日(木) 6 15
28101 子育て支援 神戸市 9月25日(月) 10月4日(水) 7 20
28104 事務補助 尼崎市 10月3日(火) 10月12日(木) 7 20
28106 生活支援(介護・清掃・調理) 宝塚市 10月4日(水) 10月13日(金) 6 15
28123 調理補助 豊岡市 10月11日(水) 10月20日(金) 7 15
28121 調理補助 神戸市 10月16日(月) 10月25日(水) 7 20
28111 生活支援(介護・清掃・調理) 加西市 11月1日(水) 11月10日(金) 6 15
28120 送迎(福祉)ドライバー 神戸市 11月7日(火) 11月14日(火) 5 15
28107 生活支援(介護・清掃・調理) 明石市 11月17日(金) 11月30日(木) 6 15
28128 ハウスクリーニング 西宮市 11月20日(月) 11月28日(火) 5 15
28119 送迎(福祉)ドライバー 加古川市 12月4日(月) 12月13日(水) 5 15
28125 店舗スタッフ 神戸市 12月6日(水) 12月15日(金) 7 15
28112 生活支援(介護・清掃・調理) 神戸市 12月11日(月) 12月20日(水) 6 20

シルバー派遣事業における事故の対応について

 派遣で就業する会員が増えるにつれ、残念ながら労災に被災する会員も増加傾向にあります。まずは災害防止が第一ですが、労災に被災した場合、どのような手続きをすればいいのかを取りまとめました。各センターにおいて労災が発生した場合は次のように手続を行ってください。

休業を伴わない災害の場合

労災指定病院で受診

 「療養補償給付請求書(様式5号)」を病院に提出すると無料で受診することができる。

労災指定病院以外で受診

 治療費の実費全額を支払い、その領収書を添付して労働基準監督署に「療養補償給付請求書(様式7号)」で請求すると請求人の口座に振り込まれる。


 ※ 労災指定医かどうかは、最寄りの労働基準監督署、またはその病院に問い合わせればわかります。

休業災害の場合 ≪前記療養費の請求に加えて≫

1. 休業補償給付の請求

《休業4日未満》

 実際に休業した日数(1~3日)を兵シ協に連絡する。

 兵シ協から被災者本人の口座に「待機期間の休業補償」として平均賃金が振り込まれる。

《休業4日以上》

 「休業補償給付請求書(様式8号)」を作成し所轄の労働基準監督署に提出する。

 労働基準監督署から被災者本人の口座に休業補償給付が振り込まれる。

  ※休業補償給付請求書作成・提出の際の留意点※

  ・休業日数は暦日(例えば1月いっぱい休業すれば31日)。

  ・請求日数に制限はないので、まとめて1回で請求してもよいし、

   月に1回の割、または数回に分けて請求してもよい。

  ・請求書は基本的に本人が作成することになるが、医師の証明、センターの証明欄があり、

   センターが作成を指導協力すること。

  ・1回目の提出時には労働基準監督署に賃金台帳を持参すること。

2. 死傷病報告(様式第23号)の作成と提出

①医師の診断が休業見込み4日以上の場合は、遅滞なく所轄の労働基準監督署に「死傷病報告(様式23号)」を提出する。

②派遣先も同じ災害について同じように死傷病報告を提出する。

≪1件の災害について派遣先と派遣元(センター)と2枚提出することになる。≫

※様式5号・様式7号・様式23号はそれぞれ「厚生労働省 様式集」のサイトからダウンロードできます。

 

いずれにせよ、労災事故が発生しないように十分にご注意いただく必要があります。

各センターにおいても、労災事故ゼロを目指して事業を進めてください。

地域就業機会創出・拡大事業

~ 養父市 農村交流ターミナル「万灯の湯」再生事業~

(公社)養父市シルバー人材センター

理事長(万灯の湯再生事業担当理事)久保田文彦

 

 養父市は地域性から就業機会が少ない地域にあって、就業の機会創出は重要課題です。

 多様な就業機会の取り組みとして、過去に学童保育事業の企画提案事業から始まり、地域ニーズ対応事業で農業に参入し、棚田再生を目的にお米「温石米」をブランド化へ、また、栽培する野菜は有機農法にこだわり安心・安全な農産物を「畑のスーパーマーケット」のイメージで伊丹市・芦屋市・宝塚市・西宮市・明石市各センターと野菜の詰め放題の収穫体験等で交流し、当センター会員の就業機会の創出に取り組んできました。

 平成29年度では従来の事業を継続しながら、みだしの「万灯の湯」の再生事業が始まりました。この事業には養父市から大きな支援を受け、会員の就業機会として食堂・物販・農産物の提供、更に農業特区事業者との連携・養父市特産品「やぶの太鼓判」等々の連携に加え、既に交流のある都市部センターとの連携など、さまざまな「連携」の糸を紡ぎ一本の軸とした拠点づくりとして展開していく構想です。

 冬季には関宮の鉢高原スキー場等、大屋町の若杉高原おおやスキー場からの集客として1日に1,000人前後が「万灯の湯」に訪れますが、春・夏・秋の集客に課題を持っており、シルバー人材センターらしい取り組みに期待が寄せられています。この事業では「食・健康・学び」をテーマに、食事場所が少ない地域の集いの場の提供に応えること、また、現在行っている「笑いと健康お届け隊」事業を延長とした健康講座の実施し、老人会や地域行政区との交流を図り、集う場の提供として送迎を市の理解を得て行う等、地域福祉の一役も担うこととしています。この食堂が安全・安心・新鮮・美味しい・ヘルシー・楽しい場となり、他の食堂施設との区分を明確化して展開し「健康長寿を延ばす」をこの事業コンセプトとし、既に会員は調理講習会(兵シ協事業)、接客講習会やメニュー開発、物販部門では農産物の栽培こよみの作成等、10月初旬(10月7日予定)にオープン予定で準備が進んでいます。

 

 平成29年度地域就業創出・拡大事業は、「万灯の湯」再生事業も含めて5事業に取り組みます。

・学びのある田舎暮らし(古民家再生:気軽にミニ田舎暮らし体験の基地)

・養父市へUターン・孫ターン・結う会いターン

  (孫世代のUターン、友活から出会いへのおせっかい)

・福祉の受け手から地域の担い手へ

  (笑いと健康お届け隊:高齢者が高齢者を支援で共に元気)

・養父市特産品販売事業(養父市の農産物、特産品等で都市との交流)

 

 これらの事業には、事業ごとに担当理事を置き、関係会員で作業プロジェクトチームとして内容の計画、運営を積極的推進していることが特徴と言えます。

 養父市は「自然てんこ盛り!」

この解釈をプラスと捉えて、会員の故郷への思いを意識し、それを発揮できる機会を提供していくことがセンターの役目と捉えています。

平成29年度地域就業機会創出・拡大事業の継続事業の内定について

地域就業機会創出・拡大事業は、シルバー人材センターが地域の地方公共団体や商工団体等と連携して、地域企業の雇用問題の解決、地域企業の活性化、地域社会・経済の維持・発展等につながる新たな就業機会を創造するための、厚生労働省の平成28年度からの補助事業です。 兵庫県では、継続事業の9件が内定しました。

番号 センター 事業名
1 芦屋市 高齢者介護予防応援事業
2 相生・上郡広域 ふるさと高齢者お助け隊事業
3 加古川市 基礎学習支援事業(おさらい教室)
4 加古川市 6次産業化の推進と耕作放棄地再生事業
5 三田市 竹資源有効活用事業
6 養父市 学びのある田舎暮らし
7 養父市 養父市へUターン・孫ターン・結う会いターン
8 養父市 福祉の受け手から地域の担い手へ
9 宝塚市 空き家・空き地管理事業

編集後記

今年の夏は例年にも増して猛暑になるとの予報が出ています。会員の皆さまにおかれましては、作業前・作業中・休憩時などに水分をこまめにとる、大量に汗をかく場合は、塩分もとるなど、熱中症の予防対策を徹底し、事故の無いようにお過ごしください。

印刷される場合は、このファイルをお使い下さい。
兵シ協だよりH29夏.pdf
PDFファイル 6.1 MB

発行日:平成29年7月31日 発行:公益社団法人兵庫県シルバー人材センター協会

事務局住所:650-0011 兵庫県神戸市中央区下山手通 5-7-18 TEL:078-371-8012