新年明けましておめでとうございます。
皆様におかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
また、旧年中は当協会の事業運営につきまして、格別のご支援とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、昨年を振り返ってみますと、シルバー人材センターが法制化されて30年という節目の年となりました。また、一方では新たな動きが生じた年でもありました。
4月からは、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」(いわゆる高齢法)が改正され、知事から業務拡大に係る業種及び職種等の指定を受けた場合は、シルバー派遣事業と有料職業紹介事業を週40時間まで行うことが可能となりました。養父市では市内全域、すべての業種及び職種でこの指定を受けました。
また、9月には、厚生労働省により、適正就業の確保のために職員等が留意すべき事項並びに発注者及び会員が理解すべき事項が盛り込まれた「シルバー人材センター適正就業ガイドライン」が作成され、公表されました。
そのような状況の中で、県下シルバー人材センターの平成28年度上半期の実績を見てみますと会員数は前年をやや下回る45,322人、また、契約金額は、シルバー派遣事業が前年比で約4割増えているものの、総額では100億8千万円と前年を若干上回る程度にとどまっており、引き続き、会員の拡大や就業機会の拡充といった課題に取り組んでいく必要があります。
少子高齢化が進行する中で、「一億総活躍」とも言われます生涯現役社会を実現するためにも、シルバー人材センターは、介護保険法改正に伴い市町が行う介護予防・日常生活支援総合事業(新総合事業)に対する取り組みを始め、サービス業等の人手不足分野や介護、育児等の現役世代を支える分野での就業機会の創出などに積極的に取り組まなければなりません。
そのためには、兵シ協と34のシルバー人材センターが、今後、ますます連携を深め、「自主・自立、共働・共助」の理念のもと、地域の発展に一層貢献できるよう努めるとともに、中長期計画の着実な推進や安全・適正就業の推進等について、一歩一歩着実に取り組んでまいりますので、ご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
最後に、本年が皆様にとりまして、明るく、活力と希望に満ちた幸多い年になりますことを心から祈念いたしまして、新春のご挨拶といたします。
会長 中嶋千萬城 (公社)尼崎市シルバー人材センター
副会長 糴川惠司 (公社)姫路市シルバー人材センター
副会長 寺山陽三 (一社)明石市シルバー人材センター
専務理事 田中千雄 (公社)兵庫県シルバー人材センター協会
理事 河井正和 (公財)神戸いきいき勤労財団 神戸市シルバー人材センター
理事 山村 昇 (公社)芦屋市シルバー人材センター
理事 眞野千秋 (公社)南あわじ市シルバー人材センター
理事 井髙孝一 (公社)淡路市シルバー人材センター
理事 山本 肇 (公社)相生・上郡広域シルバー人材センター
理事 小松義定 (公社)豊岡市シルバー人材センター
理事 澤田 勉 (公社)朝来市シルバー人材センター
監事 名和康正 (公社)西宮市シルバー人材センター
監事 高見登志男 (公社)加西市シルバー人材センター
~兵庫の未来を切り拓く ~
新年あけましておめでとうございます。
近年の世界協調の流れが、今年、大きく変わる可能性があります。特にアメリカの新体制の動きやイギリスのEU離脱交渉、原油等資源価格の動向、これらに伴う為替の不安定化などが懸念されます。先行きの不透明感が高まる中、いかなる情勢の変化にも対応できるよう、足元を固めなければなりません。
国内では、少子高齢化に対応した社会システムの構築が待ったなしの課題です。日本全体の活力を低下させる東京一極集中にも歯止めをかける必要があります。
人口が減少し、少子高齢化が進もうとも、安定し、活力を保ち続ける地域を創っていかなければなりません。地域創生の取組を軌道に乗せていくことが今年の県政の大きな課題です。
第一は、安全安心の確保。福祉、医療の更なる充実により、2025年問題に挑み、安心して暮らし続けられる地域を創りましょう。防災・減災対策を着実に推進し、来るべき災害への備えに万全を期しましょう。
第二は、県民の活躍促進。高齢者、障害者、女性、若者などすべての県民が能力を発揮できる環境を整えるとともに、教育の質を高め、ふるさと人材の確保を進めましょう。
第三は、産業の活力増進。更なる企業集積に取り組み、新事業展開や起業を後押ししましょう。また、農林水産業を成長産業と位置づけ、イノベーションを興しましょう。
第四は、交流の拡大。交流人口の増加で地域に賑わいを生み出しましょう。兵庫五国の多様な資源に磨きをかけ、国内外から人が集う地域を創りましょう。
1868年の兵庫県発足から150年の節目の年が近づいてきました。
今こそ、これまでの兵庫の歩みを振り返り、次の一歩の足がかりとなる新たなビジョンを描くときです。そして、県民の皆さんの夢と地域への思いを結集し、兵庫の未来を切り拓く。さあ、新しい地域づくりのステージへ、ともに一歩を踏み出しましょう。
ふるさとの 発展めざす 地域づくり 一人ひとりの 決意に依らん
新年あけましておめでとうございます。
兵庫県シルバー人材センター協会並びに会員の皆様方におかれましては、心穏やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、労働行政の推進につきまして、平素から多大なるご理解とご協力をいただいておりますことに深く感謝申し上げます。
さて、緩やかな回復基調にある景気を反映し、県内の雇用情勢においては、有効求人倍率が平成に入って最高値を更新するなどの改善が続いています。
このような情勢の下、兵庫労働局においては、総務部、昨年4月に新たに設置された雇用環境・均等部、労働基準部、職業安定部が一体となり、政府の重要課題である一億総活躍社会の実現を図るため「働き方改革」を積極的に進めてまいります。
特に、同一労働同一賃金などの非正規雇用者の処遇改善や長時間労働の是正、女性の活躍推進等といった課題に対応するとともに、若者、女性、高齢者、障害のある人等、全ての人々が職業生涯全般にわたって意欲と能力を十分に発揮し、安心して、安全に暮らすことのできる社会の実現に向け、働き方改革を通じて、様々な観点から魅力ある職場・働きやすい職場づくりを進めてまいります。
一方、中でも高年齢者につきましては、平成27年国勢調査人口等基本集計結果によりますと、65歳以上の高齢者が3346万人、総人口の26.6%を占めるという超高齢化が進行しており、働くことを希望する高齢者の雇用、就業機会を確保することが緊喫の課題となっております。したがって、高齢者の多様なニーズに的確に応え地域社会の日常生活に密着した就業機会の確保・提供を目的とするシルバー人材センター事業の役割は一層重要になるものと考えられます。
貴協会及び各センターにおかれましては、事業の推進にあたり、さらなる力を発揮されるものと期待しております。
最後になりますが、貴協会並びに会員の皆様方の益々のご発展、ご活躍と本年が明るい年となりますことを祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。
平成28年度兵庫県シルバー人材センター事業推進大会は10月20日(木)午後1時、式典にふさわしい快晴の中、幕を開けました。
松方ホールの顕彰では、長くシルバー人材センターに携わり、活躍していただいている会員、役職員の皆様の表彰式に始まり、事故ゼロ表彰、安全宣言が行われました。また事例発表では加古川市シルバー人材センターの方々に、「高齢者による高齢者の健康づくり(すまいる・すまいる教室)」について大変貴重なお話をいただきました。
講演会では国立長寿医療研究センターから予防老年学研究部の島田裕之部長をお招きし、「楽しく実践!認知症予防トレーニング」を演題に、認知症の予防に関する大変興味深いご講演をいただきました。会場の参加者も共に身体を動かし、脳にも身体にも刺激を与える事ができました。普段から運動することは大切な事なのだとつくづく感じました。
ホワイエでは7センターの会員の皆様にご協力いただいて即売展示が行われ、会場は約600名の来場者で大変賑わいました。
平成28年10月29日(土)、30日(日)両日、県立丹波の森公苑にて盛大に開催されました。1日目はあいにくの天候でしたが、2日目は晴天に恵まれ、多くの来場者で賑わいました。地元丹波の新鮮野菜や、特産品、スイーツ、また兵庫県各地から集まったグルメ販売もあり、会場は親子連れなど多くの来場者で賑わいました。丹波市シルバー人材センター、高砂市シルバー人材センター、篠山市シルバー人材センターにもご参加いただき、シルバー人材センターの会員が手掛けた自慢の展示品や手作り小物販売、木工品の販売など各シルバー人材センターの活動紹介とPR活動を行いました。
朝早くから準備にお集まりいただいた皆様に感謝いたします。
兵シ協では「安全はすべてに優先する」という認識のもと、今年度も「事故ゼロ運動」を強化して実施するなど、積極的に安全就業に対する意識の向上と事故防止を各センターに呼び掛けております。しかしながら、平成28年11月末における県下のシルバー人材センターの事故件数は、就業中の事故が13件、就業途上の事故が8件の合計21件と、すでに昨年の件数を超えて事故が発生しております。
また、今年度も重篤事故ゼロを目指して、安全事業に取り組んでいましたが、7月に男性会員が転落して死亡するという重篤事故が発生しました。誠に残念です。
各センターにおかれましては、年度末まで気を緩めることなく安全就業対策に取り組んでいただき、会員の皆様にもさまざまな機会において呼び掛けていただきたいと思います。
年度 | 就業中 | 就業途上 | 事故総数 | |||
件数 | うち重篤 | 件数 | うち重篤 | 件数 | うち重篤 | |
平成24年度 | 27 | 2 | 10 | 0 | 37 | 2 |
平成25年度 | 28 | 1 | 6 | 0 | 34 | 1 |
平成26年度 |
19 | 0 | 10 | 1 | 29 | 1 |
平成27年度 |
13 | 3 | 4 | 0 | 17 | 1 |
平成28年度 (11月末時点) |
13 | 1 | 8 | 0 | 21 | 1 |
「シルバー人材センター適正就業ガイドライン」について |
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平成28年9月に厚生労働省及び全国シルバー人材センター事業協会より、シルバー人材センターの適正就業を確保するため、センターの職員、センターで働く高齢者、センターを活用する企業等が留意すべき事項等について、ガイドラインが示されました。今後、センターはこのガイドラインに沿って、適正な事業運営を実施していく必要があります。 また、現在、会員の方々や地域の発注者の皆様に対して、このガイドラインの周知活動を行っております。シルバー人材センター事業の適正な実施にご理解・ご協力いただきますようお願いいたします。 |
兵シ協安全・適正就業推進委員会において、安全パトロールの第2弾として、11月に南あわじ市SCと豊岡市SCを訪問しました。
前半は就業現場を訪問し、会員の方に聞き取りを行うなどして、安全に就業しているか確認を行いました。後半は、兵シ協安全・適正就業推進委員とセンターの役職員、安全担当者で行う安全会議を実施し、安全就業に対して積極的な意見交換が行われました。
どちらのセンターも十分な安全対策を取った上で就業されていますが、今後も十分に気を付けて就業していただきたいと思います。
高齢者活躍人材育成事業は、高年齢者が就業するために必要な知識や技能を身につけることを目的として、下記の9種類の講習を行なっています。一人でも多くの高年齢者の活躍の場を確保し、臨時的かつ短期的、または軽易な業務に係る就業を支援するものです。
講習会は、計画通り進んでおり受講生からも嬉しい声が寄せられております。
実績(10月末時点) | 年間計画 | |
技能講習の回数 | 17回 | 33回 |
技能講習時間数合計 | 428時間 | 844時間 |
技能講習定員数合計 |
265人 | 525人 |
新規会員数(9月末) |
51人 | - |
受講生からの声
剪定・除草スタッフ |
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「刈払機の講習では、刈払機を腰の高さに合わせて安全に楽に仕事が出来る使い方や、メンテナンスも教えてもらい、初心者にも使えると思いました。」(朝来市のAさん) |
開催場所 朝来(6月)、三木(9月)、加古川(11月)、神戸(未定) 計4回 |
生活支援(介護・清掃・調理) |
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「講習の時間もあっという間に過ぎ、楽しく学ぶことができました。講師もベテランの方でよく理解出来ました。有難うございました。」(西脇市のBさん) |
開催場所 芦屋(7月)、赤穂(7月)、西脇(9月)、宝塚(10月)、たつの(11月)、明石(11月) 加古川(12月)、神戸(12月)、三田(1月)、市川(2月) 計10回 |
工場・倉庫内軽作業 |
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「今回の講習会は自分にとって大きな知識の収穫でした。これからの人生に活かして行きたいと思います。」(尼崎市のCさん) |
開催場所 尼崎(7月)、神戸(8月) 計2回 |
事務補助 |
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未開講 |
開催場所 神戸(2月) |
送迎(福祉)ドライバー |
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「思ったより中味があってよかった。今後実際に働いて活用したい。また、貴重な話を有難うございました。」(洲本市のDさん) |
開催場所 豊岡(8月)、小野(9月)、洲本(10月)、伊丹(11月)、加古川(12月)、神戸(1月) 計6回 |
店舗スタッフ |
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「講習を行っていただいた先生方はとても優しく、フレンドリーな授業で分かり易かったです。気持ちよく教わることが出来、有難うございます。」(尼崎市のEさん) |
開催場所 丹波(8月)、尼崎(10月)、川西(11月)、神戸(11月)、西宮(12月) 計5回 |
ハウスクリーニング |
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「講習会では、目からウロコ的な事が多く、今後は肩の力が抜けて目線も変えて作業が出来ると思いました。」(伊丹市のFさん) |
開催場所 神戸(7月)、伊丹(8月)、姫路(12月) 計3回 |
調理補助 |
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「お弁当、おもてなし料理は、家庭でも作りたいと思います。リンゴとプルーンもとても美味しくできました。黒米ごはんも美味しくいただきました。」(神戸市のGさん) |
開催場所 神戸(10月) |
子育て支援 |
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「現在の環境や親の気持ちに合わせていける講習を受けたので、子供の支援に役立つと思い元気が出てきました。」(神戸市のHさん) |
開催場所 神戸(9月) |
実績(10月末時点) | 年間計画 | |
技能講習の回数 | 27回 | 39回 |
技能講習時間数合計 | 1,048時間 | 1,512時間 |
技能講習定員数合計 |
549人 | 780人 |
雇用者(雇用率) |
277人(58%) | (48%以上) |
受講生からの声
マンション管理員養成 |
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「一週間の講習会とは思えない程、中身の濃い講習でした。講師の方のお話がとても面白く、引き込まれるような内容でした。」(神戸市のAさん) |
開催場所 神戸(5・7・9・1月)、明石(6月)、尼崎(6月)、姫路(8月)、伊丹(9月) 宝塚(10月)、加古川(11月)、西宮(12月) 計11回 |
警備スタッフ |
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「基礎を学ぶ事が出来て、警備業の運営上の課題も分かったという点で、非常に収穫の多いものでした。AEDの使い方は実習を通し理解を深めることが出来ました。」(姫路市のBさん) |
開催場所 神戸(6・8・10月)、姫路(7月)、尼崎(9月)、西宮(12月) 計6回 |
清掃スタッフ養成 |
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「講習では、実技体験もあり有意義な内容でした。清掃も奥が深い仕事であることが分かり驚きでした。」(神戸市のCさん) |
開催場所 神戸(9・12月) 計2回 |
清掃スタッフ |
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「講師の話を聞いているうちに意識改革が出来ました。掃除の仕事に対する気分がとても楽になりました。」(西宮市のDさん) |
開催場所 西宮(6月)、伊丹(7月)、加古川(7月)、神戸(8月)、たつの(8月)、豊岡(9月) 相生(10月)、尼崎(11月) 、姫路(12月) 計9回 |
調理スタッフ |
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「調理補助の仕事も重大な責任があることを実感しました。災害時の調理までも教えて頂いて良かったです。」(西脇市のEさん) |
開催場所 西脇(7月)、丹波(9月)、神戸(10月)、豊岡(11月)、明石(12月)、洲本(12月) 姫路(1月) 計7回 |
ホテルスタッフ |
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「久しぶりの講習で大変疲れました。長時間の座学に、年齢的に集中力が心配でしたが、講師の話しが楽しく受講することが出来ました。」(神戸市のFさん) |
開催場所 神戸(6・10・1月) 計3回 |
店舗スタッフ |
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「講習会の内容が、これほど充実しているとは思いませんでした。講師のご指導が最高でした。ありがとうございました。」(神戸市のKさん) |
開催場所 神戸(9月) |
平成28年11月7日(月)に中堅職員研修会を開催しました。最近特に気になるシルバー人材センターへの苦情やご意見に対し、将来を担っていく職員がどのように受け止め、対応していくのかを兵庫県産業労働部政策労働局しごと支援課の眞鍋主幹に伺いました。また、シルバー人材センターの事業拡大について(公社)伊丹市シルバー人材センターの泉参事を講師にお招きし、シルバー人材センターの歴史から現在に至る事業の経緯や、シルバー人材センターに対する熱い思いをお聞きしました。私達がシルバー人材センターの未来を発展させる原動力にならなければならないのだと再度実感する大変感慨深い研修会でした。
今年各地のセンターで活発にイベントが行われた状況をピックアップして紹介します!!
皆さんお疲れさまでした。
今年の干支は「酉」。「酉」は鳥ですが、もともとは酒つぼを意味し、収穫した果実から酒を作るという行為に、由来したという説があるそうです。
過去の酉年の出来事を調べてみました。12年前は、プロ野球でセ・パ交流戦が開幕、「クールビズ」が流行語になりました。24年前は、皇太子・雅子さまのご結婚、Jリーグ開幕、バブル崩壊。36年前は「ルビーの指輪」が大ヒット。「なめ猫」、「キャプテン翼」、「オレたちひょうきん族」等が流行り、「窓ぎわのトットちゃん」がベストセラーになりました。
風水では、「鳥は天の遣い」と考えられているそうです。今年はどんな年になるのでしょうか。幸せを運んできてくれればいいですね。みなさまにとって、よい一年になりますようお祈りいたします。
発行日:平成29年1月1日 発行:公益社団法人兵庫県シルバー人材センター協会
事務局住所:650-0011 兵庫県神戸市中央区下山手通 5-7-18 TEL:078-371-8012